susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

モダンガストロノミーなイノベーティブフュージョン料理を堪能。

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突然ですが「イノベーティブフュージョン料理」というのをご存知ですか。

とある昼間ほぼ欠かさず視聴しているおさんぽ番組を観ていたら、彼が石川県小松市の飲食店で堪能していたのです、イノベーティブフュージョン料理を。
一品目は箸の香りを、二品目は抹茶をジンジャーエールで点てたものを・・・出るもの出るもの斬新すぎて釘付けになったわたし。


・・・行きたい。(行くとき行けば行こう)


ちょうど義父の誕生日を祝うという名目があったので、都内のイノベーティブフュージョン料理をネットで探し、なんとか見つかった手の届く価格の赤坂のレストラン「Crear Bacchus」をランチで予約し4人で行ってきました。



今月から始まったランチは土日祝のみの営業だそうです。



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席に着くと、義父母用とわたしたち夫婦用にそれぞれ1枚ずつメッセージの書かれたメニュー表が置かれていました。それぞれというのが嬉しい計らい。

店内は大人な音楽も流れていてとても良い雰囲気。





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1品目はロッシーニ(ってなんだ?)。
薔薇の閉じ込められた器の上にあるのは、苺のシャンパン。
”わたパチ”みたいなのが乗っていて、スプーンですくって頂くと舌がパチパチするのがおもしろい。

おー、なんかイノベーティブフュージョンっぽいぞ。


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2品目は茨城県大和田農園露地栽培の有機野菜をふんだんに使った農園サラダ。
切り株の下には蟹のソースが入っていて、それが美味いのなんの。
花も食べてみたけど結構美味しかった。



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わたしはアレルギー対応にしてもらったので雪に見立てたカリフラワーが散りばめられていますが、他のみんなはパプリカが散りばめられていました。



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次のプレートが来る前にパンがやってきました。
全然期待していなかったのに、すごい美味しそうな米粉パンが用意されていて感動。
10組限定の店ならではの行き届いたサービスです。

しかもこれらを試験管に入った3種類のソルト(ローズマリー・レモン・竹炭)とトリュフオイルでいただくのです。
個人的にはローズマリーソルトがお気に入り。


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3品目は広島の牡蠣。
対応してくれたサーバーはスマートながらにサラッと料理説明するので、みんな聞き逃していたりして「えっどれをどうすんの?」てな感じで戸惑いながらの食事だったんですが、この牡蠣のスープがとても美味しくてもはや説明なんてどうでも良い。
注射器を挿してから頂く牡蠣も食感がとても良いし。
石に紛れてどれだかわからなかった黒い何か(多分魚介類なんだけど・・)もすごく美味しくて。
見た目やサプライズに偏ることなく味がめっちゃ良い。


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二つめの米粉パン(みんなは小麦使用)が一つめと違うものというのは、今までどこに行ってもなかったと思う。
本当に感動した。

パンのおかわりをいちいち尋ねる事なくサッと用意してくれるサーバー。

それにすごいなと思ったのは、男尊女卑を心がけ(?)女性は下座に座ったにも関わらず、レディーファーストで食事を女性から用意するというところ。
もしかしたら当たり前なのかもしれないけど・・・こういうところに一流さというのが出ると思う。




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4品目は鳥取の寒鰤・帆立・地蛤。
火を通した鰤にあまり興味はない、と思っていたら生でした。
うまーうまーうまー♡

わたしの五感すべてがはしゃぐ。



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5品目はスペインのイベリコ豚ベジョータ。
ベジョータってなんだ?と思って調べてみたら、ドングリを食べて育った特別なイベリコ豚らしく・・・なんか全然「うちの食材すごいんです」感出さないんでわからなかったけど、ある程度舌の肥えたセレブならわかるのかな。
もちろんこちらもとても美味しかった。


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この辺で水が出されたんですが、この写真だとちょっと分かりづらいかも・・・コップが傾いた形をしているんです。
こういうのも説明一切なしで出されるのがカッコイイ。
見た目がチャラそうな風貌だけど、好感度アップするわ。

ちなみにわたしの頼んだワインのグラスも、ゆがんだ形をしています。



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最後はデザート。
わたしは小麦・乳・卵アレルギーなので、フルーツプレートとなりました。



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みんなのデザートは雪だるまのココナッツアイス。

でもプレートが用意されても食べるのはしばらくお預け。



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ここに液体窒素をかけて演出。

わたしのプレートにもかけてほしい・・・(笑)

しかもここでちゃんと撮影の準備をさせてくれるのがすごい有難い。
一眼レフでも持って行けばよかったな(ダンナのスマホで撮った)。


そんな感じで楽しくイノベーティブフュージョン料理を楽しんだ4人。
見た目も味も抜群、わたし的にはサービス的にもかなり一流の素敵なお店でした。


あとでまた調べてみたら、こちらの店はイノベーティブフュージョンというより「モダンガストロノミー」や「分子料理」という言葉を使用されていました。化学実験のような最新テクニックを駆使した目にも舌にも美味しい美食のことを指すそうで、イノベーティブフュージョンとの違いがよくわからなかったけど、とにかく今注目の素敵な食事ってことです。たぶん。