susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

千葉・房総半島の旅【1】「房総鴨川温泉 是空」で贅沢なひととき

今年は国内とはいえ旅行に2回も行きました。6月にダンナ家と名古屋へ、8月には友人と北海道へ。にもかかわらず、なぜだか旅行へ行ったという気がしない。こう、なんというか、荷物持ちがいて、自由行動ができて、わがまま言っても許されるようなそんな旅…。そうなのです、ダンナと2人の旅行に今年はまだ行っていないのであります。



しかもどの星座占いを見ても、今月下旬は遠いところへ旅せよと。
さてどこへ行こう。いい加減ひたちなか海浜公園へ行ってみたいし、行きそびれた大内宿も捨てがたい。いやしかし、山梨のワイナリーツアーも気になるっっ!適当に希望を告げ、あとは全てダンナに丸投げしました。

かくして交際12年6ヶ月記念日の二人の休日に1泊旅行へ出かけることになったのでした。

向かうは…、千葉。



えっ、千葉!?


イメージ 2

通勤で利用している同じ電車に車両を変えて乗り、向かうはJR浜松町駅
ここから1,000円で目的地まで連れて行ってくれるシャトルバスがあるというのです。
しかもキャンペーン中だとかで、ただでさえ安い運賃が無料に。
これに乗ってわたしたちは鴨川に向かいます。わたしの意見は全く通らなかった今回の旅行。疲れたから温泉につかりたいんだと。
温泉か・・・。あまり乗り気がしないが、途中トイレ休憩で寄った東京湾に浮かぶパーキングエリア海ほたるでテンションがだんだん上がってくる海なし県民のわたし。



イメージ 3

海ほたるといえば・・・高校のプレ修学旅行で「ゆりかもめ」に乗るのに、勘違いした母が「海ほたるのお土産買ってきて」と言い、土産探しに困り果てた記憶がよみがえる。

イメージ 1

15分のトイレ休憩を終え、あとは鴨川エリアに向かうのみ。
東京湾アクアラインを横断し木更津市へ入ると、嘘みたいにガラリと田舎風景に変わる。どこまで行っても果てしなく田舎。人がいないのにあちらこちらで煙が立っている。
旅行行くとよく思うのだが、日本のほとんどは田舎で、わたしたちが住んでいるところは本当に便利なのだということ。スーパーマーケットもないようなこんな町に住んでいたら、夜中突然アイスクリームが食べたくなったらどうするのだろうか。



イメージ 4

シャトルバスに乗って3時間、「潮騒市場」に到着。
バスは数か所のホテルへ直行しますが、わたしたちの宿泊する旅館は直行しないため下車。
鴨川土産等をながめたあと、昼食をとることに。



イメージ 5

チョコレートケーキが回っていない回転寿司に行くのは珍しいわたしたちは、ちょっぴり緊張しながらも地魚食べくらべセット等を注文。うむ、魚の旨味とかはよくわからないがめちゃくちゃ新鮮な歯ごたえ。どうでもよいが山葵が効きすぎていて鼻がよく通る。190円のあら汁がとてもボリューミーかつ美味で感動。


昼食を食べ終えた後は安房鴨川駅の方へ歩いていくことに。
チェックインまで時間があり海も近いということで、前原横渚海岸に寄ってみます。



イメージ 6

わたしとダンナ、テンションの違い。


イメージ 7

最近腰の調子がとても良いので、調子乗っています。
写真で見る限り普通に楽しんでいるように見えますが、この防波堤、反対側から見るとわりと高さがあり、実はちょっと足が震えているのです。



イメージ 8

千葉の海にも椰子の木が立ち並び、それはまるで湘南のよう。



イメージ 9

しばし波の音に浸るふたり。
普段の悩みがちっぽけに思えてくるよね、ほんとほんと、誰が無視しただの見積もり取れだの・・・。



イメージ 10

当然ながら鴨川の知識を一切入れずに来てしまったので何も知りませんでしたが、あとから調べてみるとこの前原横渚海岸は日本の渚百選に選ばれているそうで。
百選って、渚っていくつあるのだろう。我が町埼玉にはひとつもないのだが。



イメージ 11

サーファーとワーゲンがよく似合う@鴨川。

安房鴨川駅前にあるイオンにて夜楽しむための酒とつまみを購入し、旅館へ連絡を入れるダンナ。すぐに旅館スタッフがワンボックスカーで送迎に来てくれました。



イメージ 12

今回お世話になるのは、「房総鴨川温泉 是空-zekuu-」。


”此処には何も無い そして全てがある”とのキャッチフレーズに「どんなだね」と突っ込みを入れながら、お手並み拝見といきましょう。









イメージ 13

センスの良い調度品が揃うロビーで座りながらのチェックインを済ませ、わたしたちが泊まる客室を案内されました。
リニューアルされたばかりのきれいな部屋です。



イメージ 14

ホテル勤めのわたしたちは、入るなりスイッチが入ります。
使われている備品、シーツの質、ポットやコンセントの位置、部屋の隅々まで清掃が行き届いているか等ついついインスペクションしてしまうのはもはや職業病だと思われ。しかし決してクレーマーなのではありません。今回もきれいで新しい部屋を目の当たりにし、「それに比べてうちのホテルは」などと肩を落としているのであります。



イメージ 15

計画を丸投げしたので知りませんでしたが、客室は半露天風呂付きで、シャワー奥の扉からバルコニーへ出られ入浴を楽しめます。(温泉ではありません)



イメージ 16

シャワーブースには椅子や桶まで完備。
潔癖なわたしは椅子にはあまり座りたくありませんが(笑)。



イメージ 17

バスアメニティは小ボトルでないものの、資生堂やポーラ化粧品の非売品コスメが必要以上に揃っています。基礎化粧品が二つずつあるのにびっくり。




イメージ 18

バルコニーには椅子がふたつあり、半露天風呂に入っている者を覗くどころか丸々眺めることができます。というか海にいる漁師にも丸見えな感じですが大丈夫でしょうか。わたしは気にしませんが。


イメージ 19

19時の夕食まで時間はたっぷりあります。ひとまず珈琲でもいただくとしますか。
冷蔵庫内にある無料のミネラルウォーター(2L)でお湯を沸かし、ドリップコーヒーを注ぎます。
ウェルカムアメニティとして用意されている「鴨川ポテト」という洋菓子がしっとりしていて美味い。



イメージ 20

ふたたび海タイム。天然リラクゼーション音楽に心が癒されます。



イメージ 21

さて、どうしようか。先どっち入る?大浴場行っちゃう?夕食にお酒飲むなら先に行っといた方がいいよね。貸し切り露天風呂は有料だって。どうする?とりあえず部屋のお風呂入ろうかな。温泉のあとだとせっかくの温泉成分流れちゃうし。あっロビーのコーヒーマシーンでもコーヒー飲みたかったね。てかこの旅館今日誰もいないのかな。てかスタッフ女の人しかいないね。

あ~、のんびりいやされるねえ。




イメージ 22

なんだかんだしばらくは動く気のないふたり。


気のすむまでくつろいだら、わたしから順に客室露天風呂を堪能。わたしが入っている間どこからか煙草の臭いがしてきたので、客はわたしたち以外にいると確認。
部屋の入浴を終えたら大浴場へ。温泉の効能等はなにも明記されておらず、湯の質も普通の湯との差があまりないように思えましたが、そんなことはどうでも良い。伊豆温泉に続きまた誰もいない貸し切り状態。
”此処には誰もいない そして全て使い放題!”




イメージ 23

混浴ではないため、ダンナとロビーで待ち合わせ。ロビーにも誰もいない。
しかしロビーすぐの食事処から人々の声が聞こえてくることから、決して誰も泊まっていないわけではないらしいことを確認。
夕食時間までコーヒーを飲みながら待つことに。



イメージ 24

ロビーには何冊かの本と新聞が揃っており、わたしはニーチェの本を選びました。
超訳ニーチェの言葉」はすでに持っていますが、この本はヨーロッパ各地の美しい写真とともに素晴らしい名言が紹介されています。



イメージ 25

温泉で癒され、言葉でも癒される。



イメージ 26

夕食は食前酒のライチ酒から始まり、季節の前菜、落花生豆腐、伊勢海老船盛里が次々と運ばれてきます。
そしてダンナは生ビール、わたしは地酒3種飲み比べ(寿萬亀 上撰/腰古井 謹醸 辛口/秀楽 極辛口(特別限定))を注文。純米酒ではなかったので「うまー」とはいかなかったが、刺身の旨さで相殺。斬られた海老もまだ生きていました。



イメージ 27

さざえの壺焼き、丸大根の蟹餡かけ、雲丹包み揚げ、帆立貝あられ揚げがこれまた次々と休む暇なく出てきます。



イメージ 28

メインはかずさ和牛ステーキ又は鮑踊焼きが選べます。ダンナは鮑、わたしは迷わず肉。
かずさ和牛なぞ聞いたことがない。ましてステーキなんて、グルメ番組に出てくるような「舌の上で溶けちゃう」肉にお目にかかったことすらない。余程の料亭でない限り、ステーキと言ったって柔らかくてもただの肉である。
そんなことを得意げに話しながら口にしたかずさ和牛は、見事にわたしの舌の上で溶けてゆきました。なにこれ、うま。
ただ上質な肉を食べてわかったことは、満腹時にいただくと、肉の脂がさらに胃を圧迫するということ。すごく美味しかったけれど、ひとつはダンナにプレゼント。




イメージ 29

その後、金目鯛姿煮、鯵なめろう、まご茶づけ、漬物が一気に登場。
茶づけはわたしの好物だが、これ以上口に入れると死にそうなので途中でギブアップ。

当然ながら、事前にイオンで購入しておいた酒やつまみは絶対に入らない。でも食べないと帰り荷物になる(荷物係はおめーじゃねーだろと突っ込まれそうだが)。食べなきゃ。でも苦しい。眠い。やばい。眠い・・・。



歯も磨かず中途半端に仮眠を取ってしまい、夜中に目が覚めてしばらく眠れなかったわたしなのでありました。






ブログランキングに参加しています。
よろしかったら1ポチお願いします。
イメージ 30