京都旅行【1】~地図を片手にひとり散歩~
ダンナが大阪に出張することになりました。そのたびに「わたしもポッケに入ってついてっちゃおうかなー♪」などとふざけるのがお決まりでした。今回も同じような台詞を吐き、当日はひとりの夜を過ごす予定でした。
なぜか直前になって、マジで行こうかなと思ってしまったんです。
真剣に行くことを考えたら、計画を阻むものがいくつか。
まずは身体がポッケに入るサイズではない。そして致命的なのが、ダンナの出発日が休みではなかった。大阪といえば粉物天国。わたし、グルテンフリー実践しているところだった。ダンナの宿泊先はダンナの勤め先のホテルなので、わたし(妻)がいるのは迷惑らしいこと。
で、考えました。
なにやらダンナは今回京都への視察もあるらしく、しかもその翌日は休みということで。
わたしは一日遅れでひとりで京都へ向かい、1日目はひとり旅、2日目はダンナと一緒に観光することにしよう。
京都か。
修学旅行と友人との旅行で2度行ったことのある、京都。
とくに興味はない、京都。
旅行前日は休憩返上で仕事をさっさと切り上げ、着て行く服を買いに池袋へ行き、新幹線の回数券を金券ショップで購入したあと指定席のチケットを取りました。
そしてすでに京都にいるダンナに電話をかけました。
ひとりの夜、愛する夫に聞きたいことは、ただひとつだけ・・・。
「ねえ、新幹線ってどうやって乗るの(汗)?」
実は新幹線にひとりで乗るのが初めてなわたしは、京都旅行うんぬん以前に終始そのことで頭がいっぱいでした。
結局ダンナに訊いてもよくわからなかったのでネットで調べ、翌日に挑むことになりました。
11月18日午前10時30分、無事新幹線のホームに到着!これでもうなにも恐れることはない。
10時50分の「のぞみ」に乗り、安堵とともにミックスナッツを頬張る。
京都までは2時間ちょっと。音楽を聴きながら寝ようと思っていたが寝られなかったので、持参してきた益田ミリの「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」を開き、京都のページから読みはじめる。ひとり旅だからって無理して楽しまなくてもいいんだって思えるような内容。そうだ、気楽に行こう。というか家を出る時間からしてお気楽と言われたが。
新幹線の揺れに酔ったわたしは、いよいよ京都駅に到着。
とりあえずトイレへ直行すべく、ポルタとかいう地下街へ。見たところ地元民と思しき若者が多そうだが、京都が地元ってどんな感じなのだろう。わかりやすく川越で例えて想像するわたしの目の前を、地元でお馴染みの獅子のバスが横切る。
一応持ってきたポケットサイズのガイドブックを取り出す。
どうでも良いけど、めちゃくちゃ暑い。観光に訪れた外国人は半袖を着ている。
残念ながら荷物持ちがいないので、右肩にお泊り道具の入ったバッグ、左腕にトレンチコートを掛けてカメラを構える。
駅から歩いて数分、ガイドブックの地図によると東本願寺と思われる建物が見える。
せっかくなので写真撮影をと適当にシャッターを切っていたら、知らないおじさんからシャッタースポットの指示を受ける。
黄色に染まった木々を撮れと言われているのかと思い「きれいですね~」などと話を合わせていたら、瓦の上の何かを指差していたらしく、なにやら説明していた。
よく聞こえなかったが、指示に従い一応その辺りを撮る。よく見たら丸い中に「本願寺」と書いてある。
お礼を告げてさっさと立ち去るわたし。
東本願寺・・・なんの知識もないが、せっかくなので中へ入ってみることに。
うむ。
てか、さっきから例のおじさんがカメラに写り込んじゃってる・・・。
おお。(そんな感想しかない)
靴を脱いで中へ。
手前の階段ではのんびりくつろぐ者もちらほら。
ふむ。この辺で退散するか。
しかし暑い。あんみつ屋に出くわしたら入りたい。
もう少し早く来ていれば嵐山の方に行きたかったのだけど、時はすでに1時半を回っているので、宿泊ホテル辺りを目指して適当に散歩することに。
ガイドブックには載っていない素敵な写真を撮りたい。
ガイドブック見てないから載っているかわからないけど。
適当に歩いていてもやはりここは京都、大なり小なりお寺がたくさん出てきます。
閑散としている。
今記事を書きながら調べていたら判明した、この市比賣神社。
若い女性が数人参拝していたのでてっきり縁結びだと思いきや、どうやら「女人厄除け」の神が祀られているらしく、参拝しなかったことを後悔。除けたい厄が数人いるのだが。
朝からバナナとミックスナッツしか食べていないわたしは、グルテンフリー生活以後あまりお腹が空かないのでこのまま食べずに歩く。逆に調子が良い。
しかし暑さで喉が渇き、コンビニエンスストアで水を買う。
鴨川が出てきました。現在地を地図で確認。
ひたすらひたすら歩く。
鴨川沿いは意外と距離があり、電車を使った方が良かったかもしれないと思う。
とにかく暑い。
祇園っぽい街並みになってきましたが、ここは一体どこだろう。
わけあって次の記事に続く。
(たまに画像が違うのしか出てこないことがあるけど、どういうこと?)
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