京都旅行【3】~長楽寺・高台寺周辺・そして、再会!~
京都に着いてから、水と塩にぎり、そして神戸ビーフを買ったくらいで大して財布を出していない。わたしが今までひとり旅を躊躇っていたのは、自分だけのためにお金を遣うことがもったいなく思えたことが一番の理由だと思う。
けれど別にわたしひとりで楽しんだって良いのだ。今日を機に一歩踏み出そう。
入場料、650円。(躊躇わずに出せよ)
受付のおばあさんが下を向いて真剣になにかされていたので、小さな声で「お願いします」と小銭を出したからだと思う。若干外国人観光客と間違えられた。
喋り方がわたしの祖母とそっくり。
八坂神社にはあんなに人がいたのに、ここはとても静かで、ひとりやふたりで来ている日本人女性しかいません。
落ち着くわ。
受付で簡単な地図を渡されたけど、相変わらず見ずに本能だけで歩いていく。
上の筒のようなところから水が桶に落ちてきて、ドボドボとけっこうな音を立てる。
誰もいないところでひとり、こんな音をずっと聴いてるのってなんだか不思議な気分。
周りの岩・・・別の意味で撮影禁止だったかな(汗)。
そういえば今回の旅行はいまのところどこも痛くなったりしてないなとふと思った。靴は新調したけど靴ずれ防止対策はバッチリだし、腰も痛くなければ眠くもない。これが普通なのかな、普通のひとは。なんて幸せなのだろう。
ああ、心が穏やかだ。
建物があるので入ってみる。(知識ゼロ)
本来はここでお抹茶なぞが飲めるのだろうか。東京の芝離宮を思い出す。
古い畳がみしみし音を立てる。
おおー。見事。
ここでダンナから遅ればせの電話が。すでに着信があったらしい。
「終わったよー。どこ?」
「ごめん、5分後にまたかけて!」
まだ隅々まで見終わっていないけど、軽く撮影してから出ることに。
意外と楽しかったひとり旅、これにて終了か。
受付のおばあさんに「もう出てきたの?」と思わせたくないので、気づかれないように気配を消しながら去るわたし。
「今ね、どこいるかわからないから、ちょっと待って」
「えー?どこいるの?」
「えっとねー(地図を見る)、ちょうらくじ??ってとこにいるんだけど、最寄りの駅から遠いかも。」
一番近そうな東山駅を待ち合わせ場所にして、駅まで向かうことにした。
向かうことにした・・・。
どっちが東山駅??(汗)
前言撤回、やはり方向音痴のようでした。
人力車のおにいさん、ちゃらそうだから訊きづらいなあ。なので地図を頼りに自力で探すが、「ねねの道」という良さげな通りに出くわし、しばし堪能。
京都の街並みを歩いていると、あるポスターを何度も見かけました。それは建物の入り口から見える鮮やかな秋の景色の写真と「高台寺」という文字。秋の特別拝観のチラシらしく、あまりにきれいだったので、頭の片隅にあったのです。
その高台寺がこの辺りにあるっぽい。
「ごめん、ちょっと高台寺寄るわ」と非常に自己中心的なメールを送り、入口に向かう。
夕日に照らされて、木々がより一層輝く。
なんでこんなに焦っているかというと、翌日の天気予報が雨だったからなのです。
祇園は雨でも美しいだろうけど、紅葉はやはり晴れている方がと思ったわたしは、初日にどうしても撮っておきたかったのです。
じゃあちゃんと計画立てろよと、自分に叱責しながら・・・。
「特別拝観はこちらでーす」との声に人がわんさか集まる。
耳を済ませていると、どうやらライトアップを見るために人は集っているようで、しかも前売りだと並ばなくて済むとかなんとかかんとか、とにかく面倒そうなワードばかりが聞こえてきたので急に気持ちが萎え、ダンナに「やっぱやめた」と告げて駅へ向かう。
大通りへ出る。ダンナは東山駅に到着したらしく、歩いていたらぶつかるように同じ道を歩く。
5時半。もう暗くなっちゃったな。
ダンナと感動の再会。
×「会いたかったよ、妻!」
○「あー疲れた!トイレ行きたい!」
近くのマクドナルドでダンナだけトイレに行き、チェックインの時間をとっくに過ぎているのでこのまま歩いてホテルへ向かうことになりました。
↑何気にスリル満点な細い橋。
次に続く。
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