香港・マカオ旅行⑦~道に迷ったけど、それも旅の醍醐味~
前夜も先に寝てしまったため早朝に起き、ダンナとメールを交わした後は8時半になるのを静かに待った。
隣のホテルは昨夜の輝きが嘘だったかのように、ただの建物になっていた。
こんな朝っぱらから誰かがプールで泳いでいる。
デジャブのように8時半になるとC氏を起こし、C氏もまた同じようにノーメイクですぐに客室を出る。
インターコンチネンタル香港の朝食会場とは一変して、こちらはカーテンが半分閉められて夜の雰囲気を残したような暗さ。
よく見ると宿泊者以外の客も利用しているっぽい。
早速どんなものがあるかチェックしに行く。
フルーツはありきたりなもの、パンは美味しそうだけど食べられないし、ハーゲンダッツ4種の取り放題は泣く泣く諦め、シェフに頼めばフォーを作ってくれそうなコーナーがあったけどシェフが頼みづらそうなオーラ出しまくってるから無理だし。
ていうか宿泊前のメールでアレルギー伝えたことは全く意味を成さなかったな。
アレルギー表示すらなかったし。
職場の話などで盛り上がっていたらいつのまにか11時を過ぎ、慌ててレストランを出る。
そしてバス停へ向かう。
今回は準備もバッチリ!
0,8mopオーバーだけど、そんな微々たる小銭はくれてやるぜ。
(※ちなみに1mopが14円くらい)
昨日と同じルートで向かう・・はずなので、世界遺産の手前あたりで降りられるように再び車窓を凝視。
降りたバス停も写真に収めるという念の入りよう。
とりあえず今日は昨日と違う場所で写真が撮りたいのと、スーパーがあったら入りたい。
そんなわけでスーパーらしき建物を探す。
歩いているとそれらしい店を見つけたが、「苗」との文字に一瞬躊躇する。
近くに行って見るとチラシが貼っていたので、スーパーだと確認。
いざ入店。
入り口だか出口だかわからないが適当なところから入ると、新鮮そうな果物がたくさん並んでいて、ふたりともテンションが上がる。
わたしは日本にはない怪しげなものを土産として買って行きたいが、C氏はオイルサーディンを買いたいらしい。一緒に缶詰コーナーを物色。パッケージがとてもユニークでわたしもいくつか買おうと思うが、今買うと重くて観光どころではなくなるので、チェックだけにしてまた帰りに買いに来ることにした。
・・・帰りにここまでたどり着くかすらわからないのに。
しかし、この寄り道が旅らしくて良い。
一人旅ならこのまま予定変更して奥まで行きたい(笑)。
怪しくて良い。
なんかベトナムとか行ってみたい。
こんなん比じゃないんだろうなあ。想像だけど。
ちょっと見くびってました。
なんの肉食べてるのかわからないような日本人とは違うんだろうな。
火事とかになったら逃げられないね。
やっぱりこちらも足場は竹仕様。
ここで再び2日目に食べたマンゴー餅の店が現れる。
迷わず購入。
店員のおばさんが何か言っているけど何言ってんのか全くわからん。
多分「これも買え、あれも買え」みたいな感じだと思うけど。
今回はマンゴーではなくピーナッツ。
マンゴー同様ピーナッツがそのまま入っているっぽい。
めっちゃうまいわぁ。感動。
ピーナッツ餅にまぶした片栗粉のせいで手が汚れてカメラがうまく使えないが、気になるものは撮りまくる。
地理には自信ないけど、道をまっすぐ行けばきっと昨日行った場所に辿り着くはず。
だからこの道に入るとしたら、右に2回曲がればまた来た道に戻るに違いない。
てな訳で、心の赴くままに寄り道ばかりしていたせいで、完全に道に迷ってしまった。
わたしは迷うことに困ってはいなかったが、C氏が困っている様子。
どんな治療が待っているんだろう。)心の中で呟く。
道に迷ったら手当たり次第人に声をかけるC氏が、珍しく地図を眺めだした。
この辺りは英語の話せる人が全然いないのです。
とりあえず近くにあった銀行らしき建物に潜入。
「えくすきゅーずみー、ここに行きたいんですけど、ここ」
と地図を指差しカウンターの若いお姉さんに聞くと、ちょっと驚いた様子で、しかしとても親切に英語で説明してくれようとしたので、店の入り口にいたC氏に「英語しゃべれますよ!」と呼び、一緒に道を聞くことに。
「アーーーー!マッテマシターーー(注:広東語)」
みたいな感じでお姉さんたちに歓迎され、その後イケメンの完璧な英語によってわかりやすい説明を受けました。
やっと道がわかり「センキュー!」と私たちが言うと、「サヨウナラ~」(だったかちょっと忘れたけど)と日本語で言われ、少しだけ日本語が話せる人だったことが判明。
「またねー!」と笑顔で手を振り合い、事なきを得る。
わたしにとっては今回の旅行でほぼ初めての、現地の人との交流。
奇跡的に日本語も聞けて、なんだか感動。
これは道に迷った者だけが味わえる、旅の醍醐味ってやつかな。
そんなわけで、言われた通りの道を歩いていると、それらしき建物が見えて来ました。
なんだか辿って来た道が、キラキラして見える。大げさか。
この辺りはまた違ったポルトガルっぽさが残っている。
バイクは相変わらず並んでいるけど。
色がカラフルになって来た。