susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

宮崎・鹿児島旅行【9】九州一の朝食と砂むし温泉

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最終日。
朝起きて窓の外を眺める。
公認晴れ女カードを自主返納した方が良いレベルにまで曇っている。

まあいい。
この日は九州一の朝食が待っているのだ。

早めの大浴場で入浴後、8時過ぎに朝食会場へ・・・行ってみると並んでいる。
朝食が並ぶって初めてなんですけど(汗)。
スタッフの連携プレイでサクサクと進み、席を案内される。
見渡すとパーティーかと思うほどの華やかさに料理の種類の豊富さ、それに負けない人集りの異様さが伺える。
しかしアジア人は見当たらない。欧米人がチラホラいるだけ。



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良いと思ったのは和食が豊富なこと。
九州の郷土料理が並んでおり、どれも手が込んでいて美味しそう。
アレルギーを気にしながら食べられるものは全て皿に盛ってみる。
なんかの大会で賞を獲ったというお茶漬けも取ってみたが、出し汁を見落とし茶を注いで食べてしまったため本来の味はわからずじまい。


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宮崎同様お煮しめが美味しい。紫芋湯葉や豚の角煮も絶品。



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ダンナのプレートは洋食一色。
よく見たら隣の夫婦も同じような感じだったが、洋食だとここの朝食の本来の美味しさはわからないような気がする・・・その場で調理してくれる卵料理は別としてベーコン別に作ってるわけじゃないだろうし。
食べられないので味は知らないけど、パンやスイーツはかなり美味しそうでみんな群がっていた。

九州一かどうかは判断しかねるとして、郷土料理が豊富で華やかだった点からシーガイアよりは良かったかも。




10時のシャトルバスに乗るべくチェックアウトの準備をしていると、ダンナがひとこと。

「カギ、どこやった?」

知らんと言いながら自分の支度をするも、ダンナがずっと鍵を探している。
「ねぇ、susieちゃんのカギどこやったの?」
「知らないよ、わたし持ち歩かないし。それ(ダンナの持ってる鍵)がわたしのなんじゃないの?」
「違うよ!俺ずっと持ってたもん!ねぇ、どこやったの!?」
「知らん!それより早くアウトしないとバス間に合わないよ」
「ダメだよーっ、ルームキー紛失したら5千円くらいかかるんだよ」
ゴセンエン?
時給千円で5時間働いて5千円、ブロンコビリー2人で2回行って5千円・・・
ありそうな場所を探してみるが、そもそも宿泊中からキレイに使用しているため一見どこにもない。
「全部見たんでしょ?じゃあもう行こうよ。大浴場にあるかもしれないし」
ということでチェックアウト時に鍵を紛失したことを報告しスタッフに確認してもらうと、大浴場にもどこにもないとのこと。
「鍵を紛失されると5千円かかりますが・・・もう少し探してみますか?」
やっぱりゴセンエン・・・!しかしバスはあと数分で行ってしまう。「もう払おうよ」とすでにわたしは諦めていたが、ダンナが5千円払うのを渋っている。「5千円は大きいですよね」とスタッフも呟く。なんだよみんな5千円5千円て。そんなのくれてやれ。
ふとデニムのポケットを確かめていなかった事を思い出し「ちょっと貸して」とスーツケースを開けてみると・・
「あった!!!」
服の間に入っていた。・・・・・なぜかは知らない。
3人の安堵もつかの間、バスを待たせていたため急いで手続きを済ませ、ダッシュでバスに乗り込むわたしたち。なんとか間に合う。
そしてバスは鹿児島中央駅へ。

「なんかまだ忘れてるような気がするんだけど」
「丁重な謝罪じゃないかな」



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駅に到着。
雨が降っていたがニコニコレンタカーのスタッフがくれた傘を持っていたので濡れずに済んだ。さすがニコニコ。
密かに乗りたかった特急「指宿のたまて箱」のキャンセル待ちが出たか確認しに行ったが、やはり土曜日は満席だった。
電車までに時間が少しあったので、気になっていた明石屋のかるかんを購入し、東急ハンズの文具祭りを見に行く。



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ちょうど受験シーズンに向かい駅でスタンプが用意されていた。
よくみると誰かが掘った消しゴムスタンプ?



いよいよ在来線に乗って指宿へ。


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所要時間は1時間ちょっと。
後ろの席は中小企業の社員旅行で来ている人たちらしく、車内で小さな焼酎を分け合って飲んでいる。前にはラッパーのような強面の外国人含むアジア系男子3人組が静かに座っており、横には窓際の男性一人客を囲んで中国人女性が授乳を始めている。
めちゃくちゃだな、おい。

喜入駅を過ぎたあたりからキレイな海が広がり、ダンナが「susieちゃんが北海道で撮ってたような写真を撮りたい」と運転席の方へカメラを持って行くと、周りの外国人が何事かと思ったのかぞろぞろ立ち上がる。その中でもラッパーはダンナの近くでトレーニングするかのように吊り輪を握りながらずっと景色を眺めていた。
見た目とだいぶ違うな。



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指宿駅に到着。

ほとんどの乗客がここでぞろぞろと降りだす。



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「いぶすき」の看板や電車を撮影していたらラッパーも同じ構図で撮り始めてきた。
撮影が被るので避けたらアイコンタクト&スマイルを送ってきた。
・・・見た目とだいぶ違うな。



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ノートを持ち歩いているので、スタンプがあると押したくなる衝動に駆られる。




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駅を出ると、どこかバブルの面影残るダサ楽しい歓迎が待っていた。
変なのとか言いながら撮っていると、やはりラッパーが真似してくる。


駅前の足湯や店などを見たりしていたら丁度目的地行きのバスが行ってしまったらしく、残っていたのは例のラッパー男子3人組とわたしたちのみ。
奴らはどこへ行くか知らんが、わたしたちは急いで向かいたいのでタクシーを使って向かうことに。
さらばラッパー。



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初乗り料金で到着したのは「砂むし会館 砂楽」。
今回の旅でここをプランに入れるのは時間がもったいないような気もしたのだが、天然の砂風呂が体験できるのは指宿だけらしいので入れてみた次第である。
そもそも砂風呂というのがどういうものなのかは益田ミリのエッセイでくらいしか知らないのだけど、なんだか面白そうなのでレッツラゴー。

受付を済ませて更衣室へ。
ロッカー2つ使って荷物を押し込み、渡された浴衣に着替える。
ちなみに浴衣の下は真っ裸♡想像してはなりません。
順路に沿って砂風呂へ向かう。

躊躇する暇もなく砂に埋められ「10分を目安に出てください」と言われる。
身体に乗った砂は思ったほど熱くはないが、かなり重い。
横で埋められたダンナが何か言いたげにチラチラわたしを見ているような感じが視界に入ったが、見なかったことにして目を瞑る。
意外と気持ち良い。



10分後重い砂を退けて立ち上がる。
埋もれている人を横目に歩いていたら、なんとラッパーたちの顔があった。
吹き出しそうになるのを堪えつつ、流れるままに大浴場へ。
浴場へ入る前に浴衣を脱ぎ、桶で身体についた砂を流す。
よく義母が大浴場を「芋洗い状態」と例えているが、まさに今自分が芋状態。



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風呂から上がって土産売り場で入浴剤を購入。
ふと窓を見ると、砂浜から湯気が出ているのが見えた。
よく見たら頭皮の状態からオジさんと思われる3人組がいるのだが、ズームにしたらまさかの自撮りをしていた。仲良すぎ。



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時間がないのですぐにバス停へ。
指宿の滞在時間が短いため詳しく調べたりしてないけれど、もう少し奥まで観光しても面白かったかもしれない。
何より鹿児島の南だけあってジメッとして異国っぽい。




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あとは指宿駅から出ている鹿児島空港行きのバスを待つのみ。
それまでハワイアン音楽の流れる駅前で足湯に浸かったり芋けんぴ食べたりビール飲んだりしながら思い思いに過ごす。
久しぶりに食べた芋けんぴ芋焼酎の味がした。そりゃそうか。

ちなみに砂風呂+足湯+指宿=コートを脱いでも寒くない。



鹿児島空港の傘立てに、ニコニコレンタカーでもらったビニール傘を置く。
ニコニコの優しさがまた誰かの役に立てますように。決して捨てたんじゃないよ。

空港内で両親や友人への土産を買う。
空腹を堪えていたダンナが愚図りだしたので空弁でも買おうと思ったけど、鹿児島空港には弁当という弁当がほとんどないので要注意。



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いざさーらば~ さーらーば~せんせ~♪



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空から見る鹿児島もまたオツだった。

機内で旅の諸々を思い出す。
毎年沖縄ばっかり行ってたけど九州もかなり良かったな。
また来よう。




自分土産はこちら。

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宮崎のマックスバリューで買った宮崎の日本酒「千徳」
忘れの里雅叙苑の夕食で頂いた飲みかけの「薩州正宗」
鵜戸神宮で買った名物最中「運つゝみ」
SHIROYAMA HOTEL kagoshimaの土産コーナーで買ったミニ「ボンタンアメ
鹿児島中央駅で買った明石屋の「かるかん饅頭
砂むし温泉砂楽で買った入浴剤「いぶすきの秘密」



ちなみに去年タイ旅行の帰りにインフルエンザB型に見舞われたダンナは、この旅行後にインフルエンザA型でダウンしたのだった。
皆様もご自愛ください。