susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

晴読雨読、最近読んだ本まとめ

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天才を殺す凡人 北野唯我

世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。
凡人は天才を理解できず、排斥する。秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。
秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている――。
18316日にネットに配信された「凡人が、天才を殺すことがある理由。――どう社会から「天才」を守るか」と
題されたコラムがバズ(BUZZ)った。

ビジネス書コーナーに平積みされていてなんとなくパラ読みしていたら、すごい図式を見つけてしまってショックのあまり手に取っていた一冊。
その図式というのがコレ(画像お借りしました)。

さて、わたしはどれだと思ったでしょう。答えは「天才」です。天才っていうとめちゃくちゃ語弊があって言いたくないというか決して天才ではないのでなんか別の言い方にした方が誤解を生まずに済むと思うのですが、この本では天才ということになっているこの立ち位置・・・本書ではカーストを示したようなピラミッドの図式も出てくるのですが、「天才」はトップか底辺を行き来している感じでした。さらにはもっと分類分けされており、わたしが見事にハマった立ち位置は「病める天才」。自死率高めの創造性を持ったタイプ・・・ああ、わかってしまった(切実)というのが率直な感想。その「わかる」には、自分の世間から見た立ち位置がわかったというのと、世間は真実を見破れないという事実がわかったという「わかる」がふたつ。これはぜひ凡人タイプに読んでもらいたい。特に安田純平氏を叩いていた人たちは典型的な「天才を理解できない凡人」だと思う。あの時安田氏を批判していた芸能人コメンテーターは「秀才」タイプだろう。凡人は天才を見抜けないのなら、あの薄っぺらいコメントをした芸能人に賛同したのはこれを読めば理解できる。
著者の考え方は斬新で素晴らしいので、物語形式にしないほうが良かったと思う。
ストーリーを面白く作る才能はなかったっぽい。




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病気は「敵」ではありません。
「本当の自分」からズレていることを教えてくれる、大切なメッセージです。

「自分はダメな人間だ」 「人生は苦労の連続」 といった
ネガティブな思い込みや歪んだ人生の前提。

「病は気から」という言葉がありますが、
そんなマイナスの思いが、病気を起こしています。

著者の梯谷氏は、「言葉と心理技術」によって
ネガティブな思い込みを解放する方法を開発。

実際にがんや膠原病などの難病、
うつなどの精神疾患を劇的に改善することに成功しました。

・自分を縛る「こうあるべき」というルールを見直す
・「私は~のために、病気をやめる」という言い方をする
・「~したい」に力点をおく

封印してきた「本当の自分」と出会い、
病気と無縁の人生をはじめよう!

立て続きに報道される有名人のガン公表に、ふとガンになる人の共通点が気になってわざわざ都内の大型書店へ探しに行って購入した一冊。今ちょうど読んでいる幕内秀夫の本によれば、乳がんが増えているのは欧米化した食文化の影響だとされているのですが、リズ・ブルボーのスピリチュアル家庭の医学によれば病気は必ず心と影響があるとのことで、どちらも間違いではないと思うけどきっとガンになる人は「考え方の傾向」みたいなものがあるのではないかと思ったのでした。・・うん、いいですよ、理解してもらえなくて(汗)(※「天才を殺す凡人」を引きずってるわたし)。結果これを読んでわかったのは、病はアドラーの心理学とめちゃくちゃ通ずるものがあったということ。つまり病気になるのは、「自分が病気になりたかったから」という真理。病気は自らが生み出しているものであり、逆にいうと自分(の目的)が変われば病気は自ずと消えていうというもの。とはいえ一度大きくなってしまったガン細胞を今更考え方などでどうにかって難しいかもしれないけれど、病気になったことに責任を持てば病気はそんなに怖いものではないかもしれないと思いました。なんてったって、意識していない自分のことを教えてくれるのだから。





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ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。

ピンポイントで世代なので気になって読んでみた一冊。終わり方が尻切れとんぼで、これが現実かあと絶望的な気持ちにさせられましたが、いわゆるフェミニズムはわたしにはあまり理解できなくて、それこそアドラー読んだら良いくらいに思ってしまいました。差別といえば差別、だけど区別して守られているところもあったんじゃないかな・・韓国は日本と違うだろうけど。前回紹介した「矛盾社会序説」から言わせてもらえば、結局女性は男性”よりもかわいそう”ということから男性が声を出せなくなっているというところも女性は理解しないといけないと思う。それによく出てくる「良い企業で活躍する」的な働き方も、それが一番幸せな選択だという決めつけがそうでなかった時に不幸を生んだりしないでもないと思う。どうなんだろう・・・わたし別にパート主婦で自分のこと気の毒とか思ったこと一度もないんですけど。




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イヤなことを言われた、無視された、批判された……そのとき、だれもが感じる感情は 「怒り」です。
怒らせた相手に仕返ししたい、戦いたいと、とっさに思うものです。
でも、「人と戦うのはソンすること」
勝ってもなんのメリットもない相手なら、戦ってもバカバカしいだけ。面倒な相手のことを深く考えてはいけません。
この本では、まずは「戦わずして勝つ」方法をお伝えしていきます。
「接し方」を変えれば、心の快適さを取り戻せるのです。

新しい職場で行われている愚痴大会が辛く、この先やっていけるのかと勉強してみた一冊。トクなんてしようと思ってませんよ、ただ毎日何事もなく平凡でいたいだけ。だけど女性って刺激が好きというか・・・なんで声に特徴があるというだけで何もされてないのに悪口言ったりするのでしょうか。嫌いじゃない人の悪口がどうしても言えず、グループから抜けて早くもロンリーウルフかあなんて思っていたら、次の日ケロっとその女性と楽しげに話していたり・・・疲れます(汗)。なんというか、判断早すぎる。だからこんな風に女性の人間関係をわたしが勉強している間に愚痴を行っていた人たちはいつの間にか人間関係をうまく構築していたりするんでしょうね。あーあ。こういうことは本ではなく本人と向き合うのが一番なのかも。




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「どうしたら、千田さんのようにタフになれますか?
メンタルを強くしたい、と切望するビジネスパーソンは世間に多く、私のパソコンには、連日こうした悩み相談のメールが届く。
現役で活躍している医師からメンタルの相談が届くこともあるし、その中には精神科医もいる。
相談の数が多く、すべてに返信はできていないが、メンタルの悩みが増えている現実は、こうした一次情報から私には理解できる。
ひょっとして、それだけ私がタフだと思われているのだろうか。
今回メンタルをテーマにした本を書くからには、告白しなければならないことがある。
私自身は経営コンサルタント時代、取引先の(理科系の博士号取得者が複数所属する)某有名企業の研究所で、全身の精密検査をしてもらったことがある。
特にメンタル面を限定で検査してもらったわけではなく、脳や内臓の働きなど20 項目ほどに分け、各機能の活性度を測定してもらったのだ。
すると、一緒に検査してもらった上司や同僚はもちろんのこと、研究者自身も驚愕する測定値が算出された。
データ中の「ストレス耐性度」という項目が、10万人に1人の高数値だったのだ。
ストレス耐性とはメンタル・タフネス、つまり心の強さのことである。

私のメンタル・タフネスはまさにリミッターが外れた状態で、"偏差値90オーバー"だと言われた。
「きっと、これは何かの間違いだ」と再検査されたが、結果は同じだった。
「やっぱり、千田はメンタルが半端じゃないな!
帰り道では上司や同僚に妙に納得されて、会社に戻ってからもしばらくその話題で持ち切りだったが、実のところ私自身はこの結果をそれほど気にしていなかった。
理由は簡単だ。
私はメンタルが飛び抜けて強いわけでもなく、自分が生来の臆病者であることをよく知っていたからである。
臆病者だからこそ、それを補うため、メンタル強化の工夫を怠らなかったのだ。

光だけではなく、闇も享受したほうが人はより輝ける。
称賛だけではなく、批判も味わうほうが人はより輝ける。
考え方一つで、何も無理することなく、メンタルは強くできるのだ。
本書ではその秘訣をすべて公開し、あなたに伝授したいと思う。

たまに「強い」と言われるわたしですが、この著者のように多分相当な臆病者だからだと思う。想像力が邪魔してあれこれ考えすぎるところがあり、人よりクヨクヨしがちだからこそこうしてこんな本ばかりを読んで考え方を変えていってることは確か。
面倒臭がりだけどメンタルを強くすることにおいてはかなり努力しているので、「あなたは強いかもしれないけど」と言われるとちょっとムッとしたりもする。
だからあえてここで言わせてもらう。強いんじゃないよ、努力しているのだよ、わたしだって悲しい時あるよ、てか人より悲しい時多いかもしれないよ、悲しいことが悪いことって決めつけてないだけだよ、物事には全て裏表があることを知っているだけだよ、メンタルの強さは知ることで強化できるんだよ、だからあなたももっと知ることを努力したほうがいいよ。
今思ったけど、無知が鈍感というのはうまくできているのかもしれないな。
さて、この本ですが、とても勇気もらえます。力強くて好き。




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思春期なんてとっくに卒業……と思いきや! ? 追いかけてくる自意識の罠。

あぁ、こんな大人になるはずだったのだろうか
そんな悶々とした気持ちの吐露に共感必至。
自分だけじゃなかったという安心感、ななめ過ぎる視点に大笑い、
でも減り続ける友だちを思う気持ちにほろりとしたりと、
七色の感動が込められた珠玉のエッセイ集。

気になるテーマは、
・初めての結婚願望 ・大人のパンチラ考 ・おひとりさまの年末年始 
・謙遜をサボる女 ・大人の恥ずかしいゴミ ・紫外線と女の本気 
・ちゃんとおばさんする ・鞄がもげる夏 
・「着ない服」愛好会 ・おろおろインターネット 他。

読んだら誰かに話したくなる

コンビニ人間」と一緒に買った村田沙耶香のエッセイ。彼女は独身なので共感という点においてはそんなに多くもなかったけど、考え方や視点が面白く一気に読んだ。
中でも気になったテーマの一つ「ちゃんとおばさんする」は共感度100%で、若い子に対して自分がおばさんのテイで話す時の話し方、わたしもぎこちなくなる。著者も書かれていたけど、自分が若かった時年上女性におばさんのテイで話されると困ったことが多々あったからだと思う。そのテイで話されてもこちらはおばさん扱いしにくいし、そもそもわたしの中では目上を立てる意識はしていても上下関係はないと思っているので、立場抜きで話したいというのがあるからかもしれない。だから「わたしおばさんだから」より「わたしはわたし」の人の方が相性は良い。
もう一つ良かったのは「女の人生と愚痴」。とか書くと前述で「愚痴大会が辛い」と言った事と矛盾するように思えるが、それとこれとは別である。やっぱり友人から愚痴聞くのは嬉しい。全然関係ないけど今朝わたしは”男女の親密さ”について考えていた(朝から何考えている)。親密になるには「恥ずかしさ」が必要だと思ったのだ。性行為に至っては必要不可欠で、恥ずかしがったり恥ずかしいことを勇気を持って言ってみたりしたことでムードというのが生まれると思ったのだ。だからいくら美女でも恥を見せないとモテないとも思った。そして友情も同じで、ちょっと黒い汚いところを曝け出してこそ深くなっていくもののような気がする。それが愚痴大会ましてや大人数で見境もなく言いたい放題っていうのは違うけど、2人だけのちょっとした陰口っていうのは良いものだと思う。




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場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど。元手100万、人生リセットコメディ!!

今まで読んだ漫画の中で、主人公が自分と似ていると思ったのはこの漫画が一番だと思う。空気を読みすぎておかしくなっちゃってることは普通の漫画家も書けるエピソードだけど、この人の凄いところは、こういうタイプって実は他人のこと下に見ていて、そのことで自己嫌悪に陥るという生々しさを描いているところ。一見キャハー♪て感じのほんわかものと思いきや洞察力の鋭さで深いものにし、どの人物もそれなりの闇があるのが面白い。主人公と似ているからってわたしはゴンさんみたいなチャラチャラした感じは全くタイプじゃないけど、慎二はどことなくダンナに似ていて憎めない。てか好き。

   

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新しい世代の「女の子友情物語」、始まり
作者・山本さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート"なふたりの歴史。

出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします!

友人に1巻を借りた時は自分の子供の頃を思い出して懐かしい程度の感想だったのが、2巻以降読み続けていくとどんどん面白くなってきて、昔抱えていた悩みみたいなのが新鮮に蘇ったりしていろんなことを考えさせてくれた1冊。
どちらかというとリア充で目立つタイプだった作者とは違うタイプのわたしだけれど、アパレル業界で服を売るときに相手のことを考えて強く出られないとかそういう部分は激しく共感した。
ていうかわたしは団地住まいだったので、子供の頃の友達とのエピソードは腐るくらいあって、作者みたいに昔のこと書いたら絶対面白いのにとダンナによく言われるんだけど・・・団地を描くのがめんどくさいって理由で何も進まない自分が残念すぎて嫌。




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妻・相原一子。夫・相原二也。結婚7年目の仲良し夫婦。セックスレス。子供なし。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。おとやには、いちこも公認の“恋人”美月がいる。美月との恋に夢中になり始めるおとやを見て、いちこにも変化が……。『にこたま』の渡辺ペコが描く最新作は、結婚の嘘と真実。結婚したい人もしたくない人も――「結婚」を考えるすべての人に届けたい、30代夫婦のリアル・ライフ!



ペンパルに勧められて読んだ漫画。内容的にはすごく面白くて早く続きが読みたい。
不倫が公認の夫婦なんて世の中にはほとんどいないと思うけど、この二人のように言いたいことがあるけど言えない夫婦というのはゴマンといるとは知っている。それに比べると、うちって本当によく話しまくる夫婦だと思う。この本を読んで夫婦とは何かと考えたりするけど、やっぱり夫婦というより一人の人間同士ということが軸にあって、そこからじゃないかと思う。家族や友達との付き合いと何ら変わりなく、夫婦同士もそれなりの努力って必要なんだと思う。だから話し合って努力した結果公認不倫なら良いと思うのがわたしの感想。うちは絶対ダメだけどね。