susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

晴読雨読、HSPHSSのための読書案内。

こんにちは。神経質だけどズボラなsusieでございます。
数年前から自分のことをHSP(繊細な人々)だと自覚しており、ついに先日そのような人たちが集まる会に行ってきました。
日々の悩みを共感し合うべく2時間それぞれのことを見聞きしたのですが、そこでなんと自分は典型的なHSPの方とは真逆な性格という事実が判明してしまいました。
いや、そんなことないだろ、一応テストでほとんど当てはまるのに何故だ!?と帰宅後ネットで調べると、「HSPHSS」というHSS(刺激を求める人々)との混合型というのがあるらしい。
カンペキそれだ、わたし(汗)!
しかもHSPは5人に1人いるのに対し、HSPHSSは100人に4~6人しかいない存在らしい。
わかりやすく自分の性格を説明すると、神経質でズボラ、女性的で男性的、大人しくてやかましい、アグレッシブで疲れやすい、ポジティブでネガティブ、人間好きで人間嫌い。
そりゃ人から誤解され理解されないし、共感し合えないわけだと納得。

そんなわけで、HSPHSSの性質に則って今回は最近読んだ本を紹介させて頂こうと思います。




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TEDトーク550万回再生! 36の言語に翻訳!
いま世界が注目する「マルチ・ポテンシャライト論」が待望の書籍化!
やりたいことがたくさんありすぎて困っている人、必見!

「マルチ・ポテンシャライト」とは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人を指す言葉で、「自分の好きな複数の分野で活躍することができる才能」を持つ人のこと。

著者は、音楽、アート、映画制作、法律という全く異なる分野で学んだ後、TEDの講演者となり、『フォーブス』誌など様々な有名メディアに出演。
そこで、このマルチ・ポテンシャライトについて説明したTEDトーク「天職が見つからないのはどうしてでしょう?」が大反響を呼び、550万回以上再生され、36の言語に翻訳されている。

「天職が見つからない」「中途半端で飽きっぽい」「何をやっても長続きしない」――
この本は、こんな風に毎日悩んでいるあなたにこそ、読んでほしい1冊だ。

本書を読めば、自分の好きなことを「一つに絞ることなく」追い求めて実現し、「なりたいすべてのものになる」ことができる方法が、必ず見つかる

◎「天職は一つ」とは限らない
◎「1万時間の法則」なんてうそっぱち
◎世界を変えていくのは、マルチ・ポテンシャライトだ
◎マルチ・ポテンシャライトの4つの働き方(ワークモデル)
◎パートタイムこそ「夢の仕事」である
◎「ほどよい仕事」が自由をもたらす
◎興味を一つずつ掘り下げたいマルチ・ポテンシャライトもいる
◎マルチ・ポテンシャライトが抱えがちな4つの不安
◎「成果ゼロの日」のためのとっておきの対処法
◎マルチ・ポテンシャライトであることは、立派なアイデンティティ


HSPHSSのことを調べていくうちに知った一冊の本。もうまさに、わたしのための内容と言った感じだけど、すでにわたしはそういう生き方しているので特にタメになったわけではなかった。でもこういう人がいるってことはいろんな人々に知ってもらいたいなと思う。わたしは以前10年ほど漫画家をしていたけれど、なんとなく今は書かなくなってしまって、それに対してよく「もったいない、描けばいいのに」と散々言われてきた。言った本人たちはわたしのためを思って言ったと思うから嫌な気持ちはしなかったけど、こういう時「じゃあ、こんなことを次にしてみたら?」と言ってくれる人がいたらまた違ったような気がする。バカみたいにやりたいことがあって中二病みたいなわたしが一番大事にしているのは「自由」。パートの分際なので人より自由な生き方はしているとは思うけど、仕事なんてもっとフレキシブルで良いと思っている。そんなわけで、掛け持ちしようと履歴書を送った企業を早くも蹴ったわたしでした。




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第1章 「五感」と感受性
第2章 色彩感受性と色の効用
第3章 4つの「身体感受性」
第4章 「癒し」をもたらすヒント
第5章 おまけのQ&Aコーナー

この本を読んでみようと思ったのは、アレルギー疾患と感受性の関係がすごくわかりやすく書いてあったから。本によると、アレルギー疾患になりやすい感情感受性タイプは他人の感情を自分の内側に取り込む能力に長けているらしく、共感能力が高い人ほど副腎や下半身とくに骨盤にストレスを溜めやすいとあるのですが・・・今仙骨あたりが痛くてホッカイロ貼ってるわたしです(汗)。HSPにはいろんなタイプがあるけど、特にわたしは空気を読んだり(読んでる割には空気の読めない行動に移るところがHSS)人の気持ちがすごくわかる(気がつく)タイプなので、そういうストレスが毒素となって身体に溜まるのかなとちょっと思い当たる。それと面白いと思ったのは、「俯瞰もあまりに高い視点だと現実離れしてしまう」という一文。いろんなところが見渡せるあまり誰にも肩入れ出来ないところとか、理解されないところとかがこの言葉でしっくりきた。人と笑いのツボが違うところもこういうところな気がする。




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若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごしたぼくは、随分世間離れした人間になっていた―。スタバで「グランデ」と頼めない自意識、飲み屋で先輩に「さっきから手酌なんだけど!!」と怒られても納得できない社会との違和。遠回りをしながらも内面を見つめ変化に向き合い自分らしい道を模索する。芸人・オードリー若林の大人気エッセイ、単行本未収録100ページ以上を追加した完全版、ついに刊行!


これ読んで、オードリー若林がめっちゃ好きになった(笑)。好きと言ってもファンとかではなく、なんというか文通してみたいみたいな気持ち。とにかくすごい共感しまくりで、若林もHSP(HSSも入っていそう)だと思う。最近よく思うのは、社会に対して違和感ない人の方が異常だということ。「いつからそうなったんだろう」という一瞬の疑問を無視するかしないかが鈍感か敏感かを分けるのだと思うけど、考えるからこそ社会での生きづらさが生まれ、一種の面白さが身につくような気がする。日々いろんなもやもやを抱えているわたしだけど、通勤時間にこれを読んでだいぶ勇気もらった。ずっと卒業しないでいてほしい。




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人間とは何か  マーク・トゥエイン

人生に幻滅している老人は、青年にむかって、人間の自由意志を否定し、「人間が全く環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎない」ことを論証する。人間社会の理想と、現実に存在する利己心とを対置させつつ、マーク・トウェイン(1835‐1910)はそのペシミスティックな人間観に読者をひきこんでゆく。当初匿名で発表された晩年の対話体評論。

わたしのバイブル「悪魔の辞典」の口コミを眺めていたら出てきたので読んでみた一冊。アドラー心理学の「嫌われる勇気」同様老人が青年に人間とは何かを語る対話式で展開されるのだが、個人的に「嫌われる勇気」くらい青年が暴れてくれたら面白かったのにと思った(笑)。基本的に考えがシュールなので話は共感出来たけど、その後どう生きるかについてはアドラーの方が感動があって好き。でもやっぱり人間なんて機械なんだろうなぁ。わたしがこうやって今書籍批評してんのも、自分の欲を満たすための世にとってはなんてことのないことなのだろう。合掌。




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ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?~不便益という発想   川上浩司

不便は手間だが役に立つ

ミシマ社×インプレスで起ち上げた「しごとのわ」レーベル。
本書のテーマは、「不便益」。
聞き慣れない言葉かも知れませんが、わたしたちの仕事や生活にとても大切な発想です。

この本のタイトル、どう思いますか?
「長い」「覚えにくい」「読みづらい」ですね。
まさに不便なタイトルです。
しかし、不便は悪者ではありません。
この長いタイトルは、万とある書籍の中で目を引き、気を引くことができます。
またこのタイトルの是非について、場が活性化することがあるかもしれません。

このような不便から生まれる益を「不便益」(ふべんえき)と読んでいます。
本書は、不便益のすばらしさを全力で説く1冊です。

便利なモノやサービスは、必ず良い社会につながるのでしょうか?
そんな疑問が少しでもある方は、不便益というものさし(視点)を取り入れてみてください。

本書を読んで得られる益
・企画やマーケティングのヒントが得られる
・自分の周りに潜む不便益に気付ける
・人とは違う切り口でモノを考えられる
・不便益をビジネスに活かせる
・良い社会にする仕掛けを作れる

本書は、テクノロジーを否定し、昔の生活に戻ろうという内容ではありません。
便利な時代だからこそ求められている、新しいアイデアの本です。
本書で紹介する不便益の事例には、ITAIなどの最新テクノロジーと不便を組み合わせた事例や、「あーそれも不便益だね」と気付ける身近な事例を、たんまり紹介しています。

・段差(バリア)があるデイケアセンター
・自分で漕がないと進まない車椅子
・ゴミを拾わないお掃除ロボット
・詳細なルートを提供しない観光ナビ
・小舟に揺られないと辿り着かない旅館
・園庭がデコボコでこけやすい幼稚園……などなど

不便を活用して、新しいモノ・サービスが生まれるきっかけになれば幸いです。


この本では「便利」の定義を「手間がかからず頭を使わない」こととしており、手間をかけて頭を使うのが好きなわたしには自己を肯定するための最適な一冊となりました。多分多くの人も不便の方が楽しいと思うことがあるとは思うけど、それは時代の逆を行くという事実(?)がそれを選ばせないのだと思う。「不便」もそうだけど、個人的には「苦労」も楽しいことを生み出すと思っていたりする。最近やたらYahoo!ニュースなどで実家暮らしの大人についての記事を読むのだけど、実家暮らしの人の言い分として「実家で暮らしている方が楽・合理的」というのがある。一人暮らしすることに苦労や不便が伴うのは事実だと思う。だけど一人暮らしをした人にしか分からない「面白さ」みたいなのは確かにある。というか独立したら戻りたくないとほとんどの人が思うくらい、得るものが多い。だからわたしは敢えて「不便」や「苦労」を選んだりする。その方が人生深くて面白い。




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どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。  水谷さるころ

バツイチ同士の事実婚夫婦にめでたく子ども誕生!ここから「家事と育児をどうフェアにシェアしていくか」を描いたコミックエッセイです。家事分担の具体的な方法から、揉め事あるある、男の高下駄問題、育児はどうしても母親に負担がいってしまうのか、夫のキレにどう対処する?などなど、夫婦関係をぶつかりつつもアップデートしてきた様子を赤裸々に描きます。

「嫌われる勇気」以降キレて暴れることが格段に減ったうちのダンナ。しかし、たまにまだやらかすことがある・・・。言い返しても聞く耳持たないと思い、ダンナが家出中(深夜)にネットで調べていたら見つけて、これ見せたらもう少し良くなるかなと思って買った一冊。漫画では夫のノダDがキレるパターンを妻さるころが分析し、最終的には一度もケンカせず旅行を終えたエピソードが載っていて、ぜひ我が家でも実践したいとダンナに見せてみると、自分がどういうことで怒って、どうすれば良いかが見えてきたようで、ノダD同様「言いたいことはその時言う」と言うのは我が家の教訓になっている。指摘はされなかったけど、多分わたしの言い方にも問題あると思うから、こっそり治そうとは思っているけど・・。




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ふらっと立ち寄ったカフェの店内で、周囲の人間模様を目にしつつ、自分自身もあれこれと思索にふけった経験はないでしょうか。まったりするからこそ、ふと人生について深く考えることもある。そんな瞬間が見事に切り取られていて、思わず「そうだよね」と頷いてしまいます。喫茶店あるあるやクスッと笑える描き下ろし漫画も満載! 益田ミリが描く、じんわり染みて面白さが後を引く傑作寄り道系コミックエッセイ!


ゆるっと、ふわっと、今日もどこかへお茶しに行こう。

ちょっと気分を変えたいとき、カフェに足を運ぶ方は多いと思います。少し騒がしい店内で、「あそこの女子会では何に盛り上がっているのだろう?」「あのカップル、初々しいなぁ」「あっちの男性はパソコンで何をしているのだろう?」、そんな風に周囲を見渡しながら、実は自分自身もあれこれと思索にふけったりしているのではないでしょうか。

まったりゆったりしているからこそ、ふと人生について考えることもある。

じんわり染みて後を引く面白さ。
益田ミリが描く、カフェあるある満載なコミックエッセイ!


初回限定でコースターが付いていたので購入した一冊。益田ミリは読みやすいし共感度高くて好き。一番共感したのは、他人に無下に扱われて不快な思いをした時の気持ち。気にしなければ良いのだけれど何しろHSPHSSなので、誰かに無下にされてると思った瞬間からその日が終わるまでその事ばかり考えているわたしは、ただカフェに行くだけでは収まらず、ダンナの終わり時間まで本屋で時間を潰し、行きつけの居酒屋で延々愚痴を聞いてもらわないと気が済まないですけどね。




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まさかの新事実、ヅカよりハマッた過去が発覚!? 江戸川乱歩に我を忘れた幼少期から椎名誠に恋した中学時代を経て、山田詠美に青春を救われて、なんとか「大人」になれた――。生きることは読むことだった、あの頃。“ほんとうのこと”が知りたくて本にすがった読書狂時代を独自のタッチで描く。本好き共感度100%の、新感覚な自伝。

行きつけになりつつあるカフェにあったので読んでみた一冊。HSPHSSであることの生きづらさに悩んでいたので、著者の級友はるなちゃんの自分らしい生き方にほとほと羨んだ。わたしは今でこそ本ばかり読んでいるけれど、子供の頃は漫画しか読まなくて、強いて言えば小学生の時に友達の影響で星新一を読んだくらい。それから高校の時に図書館で「悪魔の辞典」をふと目にして読んで、初めて自分で買った本らしい本は「なぜ生きる」だった気がする。でも読書感想文はかなり嫌いで、薄っぺらいことしか書かなかった記憶しかない。そんな頃にこんな大人っぽい小説とか読んでいる人いたんだ・・って、ちょっとショック(笑)。ていうかあの頃わたし何考えてたんだろ。だいぶバカだった記憶しかない。