ロンドン旅行10【憧れのパブとノッティング・ヒル】
3日目・1月12日、ロンドン時間18:00。
冬は比較的雨の多いロンドン。天気予報でも雨マークの日が続いたのに、これまで全く雨に降られなかった運の良いわたしたち。日ごろの行いが良いからかななんて思っていたのもつかの間、これから最大の目的地「Kemble's Head」に行こうって時に冷たい雨が降りだしました。
「ロンドン旅行1【旅行計画と悲惨な機内】」でも紹介しましたが、「Kemble's Head」とは専門学校時代に絵の資料としてコピーしたロンドンパブのひとつ。調べるとコヴェント・ガーデン駅から160mにあることがわかり、このパブに行くことがわたしにとって今回の旅行の最大の目的となったのですが・・・
雨が降っているうえ日も暮れて真っ暗、似たようなパブが多く並んでいて探すのに一苦労。検索結果によればロイヤル・オペラ・ハウスの横に位置するはずなのに、何度オペラハウス周辺を回ってみても見当たらない・・・。
土曜日だからか現地の人が駅や劇場前で待ち合わせしています。とりあえず寒かったので、近くにあったスーパーTESCOに入り、紅茶やペットフードを買いあさる。
「HEAD」と名のつくパブが多すぎて紛らわしいのなんのって。かなり探し回ったのに全く見つからない。街ゆく人に訪ねてみようと提案するも、「この辺は怪しい人が多すぎる」といって警戒しまくりのダンナ。微熱もあり(たぶん)腰も痛くなってきて、コヴェント・ガーデン駅前で座り込み、落ち込ん・・・だふりをしてみせると、ダンナが「じゃあ駅員に聞いてみるよ」とボロボロになったパブのコピーを片手に改札の方へ向かいました。
「Do you know?」とコピーを指差し訪ねると、なんの迷いもなしに「ゴーアヘー!(Go ahead)」と駅前の道を右に指差した駅員のおじさん。その瞬間、本当に「Kemble's Head」が今も存在するのだと感動し涙がちょちょ切れ、急いで道をまっすぐ行くと、
本当にありました!
やはり色は緑ではなく青、ロゴも窓の感じもかなり変わってしまっていましたが、たしかにKemble's Headです。
ちょうど夕食の時間だったので食事がしたかったのですが、ちらっと覗いてみると満員のようでした。
もし英語が話せたら、パブのマスターにこの店にやっと来れたことを伝えたいところですが、なにしろ例の本により全く話したくなくなってしまったので、テレパシーで済ませておきました。とりあえず来れたことに満足し、記念撮影。凍えていますが、心はポカポカです。
んじゃあ、夕食はどうしましょう・・・。グルメに興味のない夫婦はこういうとき本当に困ります(汗)わたしはどこでも良いのですが、意外とダンナが入りやすいところでないと入りません。クタクタになりながら歩いているとどこからかカレーの匂いが。「ロンドンでカレー食べる?(笑)」と顔を見合わせ、匂いを嗅ぎつけやってきたのが「masala zone」。ロンドンは移民が多く、本格インド料理も多く存在すると添乗員さんが言っていたのを思い出し、怪しげな店内を覗くと「日本語メニューあります」の文字が。これが決めてとなったダンナは一気に目を輝かせ、早速店内へ。
外からも丸見えでしたが、天井から変な人形がやたらぶら下がっています(笑)席に案内され、日本語メニューを頼み(しかし日本人らしき人は全くいない)食べられそうな感じのカレーを頼むも、日本語メニューで指差しても通じない。しかしここは紳士の国、イギリス人の女性スタッフは常に笑顔で対応、困っているわたしたちにとても優しく話してくれました。
んで出てきたカレー。隣の客を見てみると、プレートの空いたところでライスとカレーを混ぜ合わせていましたが、食べきれるかも分からないのでライスをカレーにインしてみる。味の方は・・・。
味はともかく、スタッフの対応が◎のインド料理店をあとにし、コヴェント・ガーデン駅から地下鉄に乗り込む。コヴェント・ガーデン駅を含むいくつかの駅は改札に入るとプラットホームまでエレベーターを使わないとならないのですが、階段も一応あったので試しに階段を使ってみると、これまたひどく長いらせん階段で、死ぬほど目が回りました。わたしたちのうしろにも誰かが続いていたようで、その方たちの悲鳴が鳴り響いていました。
4日目最終日・1月13日、ロンドン時間7:00。
前日にTESCOで買っておいたサンドイッチ&アップルパイと客室に置いてある紅茶がこの日の朝食。サンドイッチは相変わらず不思議な味でしたがアップルパイはしっとりとしてとても美味しい。ミニバーは前日と商品が変わっていたので試しに飲んでみる。
昨夜のうちに薬を飲みぐっすり眠ったわたし。↑最終日も観光地をまわるため8:00すぎにチェックアウトを済ませましたが、帰りの飛行機が19:00なので荷物は預かっててもらうことにしました。
グリーンパーク駅途中にある工事壁(っていうんでしょうか?)。クイーンズ・ダイアモンド・ジュビリーって書いてあります。こんなところまでお洒落。
最終日の計画は、まずノッティング・ヒルへ行くことです。午前中はお店が開いていないと思われますが、写真を撮るのが目的なので良しとし、そのあと例のキャス・キッドソンへ、そして再びハロッズへ行きお土産を買って帰る予定です。
地下鉄でノッティング・ヒル・ゲート駅へ。朝早いので、ものすごく静かです。
いわゆる見どころっていうのがどの辺なのか・・・人がいなさすぎてガイドブックしか頼れるものがありません。
それでも見る場所見る場所新鮮で、写真を撮りまくるわたし。ダンナは終始ガイドブックと睨めっこ。人任せなわたしに少々苛立ちを覚えたのか、カメラを向けでも相手にしてくれなくなりました。
「かっこいいよ~」って言ってあげてんのに無視。(二度といわねーぞ)
しかし建物の色があり得ないくらい鮮やか。こういうエメラルドグリーンとか大好きです。
どうやらそれっぽいところに来ました。お店はちょうど準備中の時間帯で、開いている店とまだ閉まっている店が半々。買いませんでしたが素敵な雑貨がいっぱい。
ノッティング・ヒルの町並みをひたすら撮り続けましたが、パノラマで紹介しないと伝わらないくらいずっとこのような建物が並んでいます。ノッティングヒル周辺はアジアや中東方面の住民が多いらしいとダンナに言われ、たしかにどこかヨーロッパとは違った雰囲気と思ったのはそのせいなのでしょう。
ベランダガーデン色の激しい家発見。
ロンドン旅行11へ続く。