大阪旅行【2】くいだおれの街で食べまくる。
せっかく大阪へ来たのだし、理想を言えばお好み焼きでも食べたかったのだが、グルテンフリーで検索して出てくる「千房」というお好み焼き店は池袋にもあるとダンナが言うので、適当にウロウロしながら良さげな店に入ることにした。
阪急大阪梅田駅の方面へてくてく歩いていくと、新しくて洒落た飲食店街が立ち並んでおり、見た所串揚げやビストロ系が多い感じ。
それに意外にも日本酒の飲める店が多くて迷う。
迷いに迷った挙句、再びホテル近くへ戻って、行きに2人が気になっていた店に入ることに。
おでん・・・おでんに日本酒がいいんじゃないかと。
「ご予約されてますか?」と聞かれ、新規とわかるとホワイトボードに磁石を乗せるスタッフ。
座席表と思しきボードをちらりと覗くと、意外と予約で埋まっている。平日なのに。
とりあえず日本酒で記念日を乾杯だ。
メニュー表から大阪ならではの地酒「呉春」てやつの本醸造を注文。
なかなか美味い。
味噌汁に合わせたいところだが味噌汁がメニューにないので、おでんの汁をひたすら待つ。
途中でメニュー表に「本日の日本酒」なるものに気づく。
店員さんに銘柄を聞くと、なんと「而今」だというではないか・・・!
2合も飲めないよぉ〜とにやけながら、呉春との飲み比べを楽しむ。
ふと気がついたのだけど、わたしの場合幸福度が高い時ほど酔いやすい。
めちゃくちゃ血流良くなってるんだろうな。
注文した刺身(関西ではお造りと呼ぶそう)やおでんが次々と運ばれる。
特に美味しかったのが、この揚げ大根の食べ比べ。
そのままでも良し、汁につけても良し。
大根を食べ比べながら日本酒を飲み比べ。
比べる幸せに酔いしれる。
一応クラブラウンジでのイブニングカクテルを念頭に入れていたのに、美味しすぎてたらふく食べてしまった一行。
でもせっかくクラブフロアに泊まっているのだし、もう一杯くらい飲もうとホテルへ戻る。
するとラウンジ前でアウタヌーンティー時に接客してくれた女性スタッフが、
「またお待ちしておりますね」
と声を掛けてくれ・・・
こ、これはアレルギー対応のものを準備しているに違いない!
てことで、食べる覚悟を決めるわし。
ひとまず部屋に戻ると、ターンダウンサービスが済んでいて、
大阪らしく「飴ちゃん」が枕元に添えてあった。
これが実に美味しく、飴を舐めてられずにすぐに噛んでしまうわたしにピッタリの、中がとろりとクリーミーな蜂蜜の飴でした。
クラブラウンジへ向かい、ブッフェからツマミになりそうなナッツやフルーツ等を取って席に着くと、やはりひとりひとりに軽い夕食が用意されていた。
もちろんわたしのはアレルギー対応になっていて、ブッフェからの選択が狭まることも考慮してフルーツも用意してくれた。マジ感動。
お酒はロゼワインと日本酒を注文。
日本酒は「とんださけ」という大阪の純米吟醸らしく、ロゼワインの後に飲んだのでやたら濃く感じだが、上品なお味でした。
「くいだおれ」というには相応しすぎる大阪の夜・・・。うっぷ。
このままナイトキャップの時間に突入するのでダンナがメニューが増えるのかと期待していたみたいだったが(まだ食うのか)、特にその様子はなかった。
その後SPAにてお風呂に入る。
どっかの大浴場と違って裸のばばあ達がゆんたくひんたくしてはいないのだが、常連と思しき女性が自分仕様に椅子にタオルを敷き、サウナと湯船を行ったり来たりしたり、と思ったら水着のまま入浴してくる女性が現れたりというハプニングにも見舞われたりもした。
入浴後に再び着替えてバーを利用してみたいという密かな計画が、ダンナの寝落ちによって実現せず。せめてパジャマを頼みたかったが、それも実現せず夜が更けた。