宮城・松島旅行【1】松島一の坊・五大堂
前回の旅行の時も、前々回の旅行の時も、候補として上がっていた宮城。
復興支援というにはだいぶ月日が流れてしまったけれど、いつか絶対行こうと思っていた宮城。
やっとその時がわたしたち夫婦にやって来ました。
「そうだ、牛タンを食べに行こう」
なんたって今わたしたちの中で、肉が熱い!!
(外食はブロンコビリー・とんちゃん・うまやの三択)
というわけで、6月下旬ふたりで宮城に行ってきました。
一応大義名分は「復興支援旅行」なため牛タン以外に特に目的はなく、宿もかなり適当に選んだ今回の旅行。
ガイドブックも買っていないので知識は皆無。
とりあえず着いたら速攻牛タンを食べる予定なので、新幹線ではツマミで我慢。
ちなみに新幹線は”トクだ値30”を利用したため、東京駅からはやまびこで2時間10分ほどでした。
到着してから宿のシャトルバス発車時間までは1時間半。
大急ぎで仙台駅の”牛たん通り”に向かいます。
時間が12時半とちょうど昼時だったので、牛たん通りの牛タン専門店はどこも列を成しており、とりあえず東京に出店していない「たんや善治郎」に並んでみる。
メニュー看板を見ていると「牛タン3枚」「牛タン4枚」と枚数によって料金にかなり差が出るため、「金などいいからたくさん食べたい欲」と「欲張らずに金を残したい欲(結局欲)」の葛藤に悩むふたり。
ダンナは量を選び、わたしは質(特上)を選んで結局高くなる。
のはいいのだが・・・3枚はあくまで舌の枚数らしく(?)6枚出てくる。
しかもテールスープの量が多い。
ついでに言うと新幹線でナッツを頬張ったせいか全くお腹が空いておらず、多分美味しかったのだが「お腹いっぱい」という感想だけが残る(汗)。
いや、牛タンの厚みは東京なんかと比べものにはならないと思うんだけど、ただなんとなく味が薄いような、というのは実はこの旅行で食べた宮城の食べ物全体に言えることだということが後にわかるのである。
まあとにかく、牛タンは食べたので、旅行の目的はほぼほぼ達成。
まだ30分近く猶予があったので、仙台駅のS-PALという商業施設に入ってみました。
とってもキレイで、埼玉(のウチの方)なんかよりよっぽど都会的!
外から雑貨が見えたので向かってみた”カネイリスタンダードストア”が、まるで小さな山田文具店のごとく品揃えが良かったので、復興支援を良いことにマスキングテープを大人買い。
しかも今わたしの中で熱い北欧ブランドが目白押しで、早くもテンションがヒートアップ。
すいません、田舎者で。
いよいよ専用のシャトルバスに乗って、宿のある松島へ出発進行!
バスの中はめちゃくちゃ年齢層高いです。
今までは比較的客室数の少ない大人な宿を選ぶことが生意気にも多かったのですが、今回は「ザ・温泉宿」という感じのところを選んだため、ガヤガヤすることやむなし。
到着しました、「松島 一の坊」。
いたるところで「浦島太郎」のモチーフがあるんで気になったものの、調べても全くわからず。何か由来でもあるのかな?
ってスタッフに聞いてみたかったけど、スタッフが忙しそうでそういうタイミングもなんとなく失う。
バスから降りた客が一斉にチェックインを始めるので、スタッフが忙しいのもやむなし。
チェックインの順番がなかなか回ってこないので、出された紅茶を飲んでゆっくり待つわたしたち。
この紅茶がとても美味しかった。
広いロビーからは庭園と湾を望むことができ、とても落ち着く空間。
その後とても感じの良いスタッフの説明を受け、部屋を案内される。
「眺望和ツイン 洗心」というリニューアルされた綺麗なお部屋。
眺めは文句なし。
・・・なんだけど、古い建物だからか「仕方ない」部分も目立つ。
非常階段はリニューアルしていないようで、昭和の香りが漂っていました。
どうしても昨年泊まった伊勢志摩の「汀渚ばさら邸」(過去記事参照)と比べてしまうが、比べてしまってはいけない。色々根本的に違うから(汗)。
それに一の坊は温泉が充実しているのだ。
そうだ。充実しているのだ。
部屋なんかで過ごさないのだ。
とりあえず、宿で300円で借りられるレンタサイクルは17時までだそうなので、まず先に自転車で松島を巡ることに。
松島海岸へ行くまでにちょっと腹ごしらえ(笑)。
ロビーの飲み物やお菓子はフリーです。
ダンナが「これは食べられるんじゃない?」(※わたしは小麦・乳・卵アレルギー)というので、わたしも”銘菓一の坊”をパクリ。
うん。・・・ん?う・・・うん。
あんこっぽいっちゃぽいけど、なんか違うような気がするけど、美味しい。
あとで調べたら生クリームも卵もしっかり入っておりました。やってもた。
体調不良にならなきゃいいけど・・・いざ出発!
電動自転車でスイスイ。
旅は自由に動きたいわたしは、早速計画をぶち壊し郵便局へ寄る(笑)。
松島限定の切手シートが残り一枚、しかも松島は2年に一度しか絵柄が変わらないとのこと(富良野は毎年変わると言っていた)を局員から聞き出し、迷わずゲット。
再び自転車を走らせること数分。
松島おさかな市場へ到着。
ここでいろんな人に土産を買おうと思っていたのだが、ほとんどが冷蔵冷凍モノだったため諦める。
昼間に来ていれば美味しい海鮮丼が食べられるっぽかった。
再び移動。
目的地へ到着。
自転車が一台停まっている場所があったので、右に倣って停めてはみたが・・・
いいのかな、祈念碑の前だけど(汗)。
ちなみに松島海岸は広い範囲で復興工事中。
大きな堤防ができたらこの眺めは見れなくなるということなのだろうか?
ダンナが「松島といえば」という五大堂という場所に来ました。
有名な観光地だということは、中国人観光客をみればよくわかります。
来ているのはかなりご高齢だと思しき中国人なのですが、自撮りしているあたりは若者と同じ。
わたしは全然怖くなかったけど、橋は隙間が空いていて、向かいから来たおばさんが「平気でみんな歩いてはる」と言いながらすれ違って行きました。
下を見ると、確かにちょっとスリルあり。
瑞巌寺五大堂。
歴史的なことに弱いので詳しいことは割愛させていただきますが、この後ろがちょっとした展望台の役割を果たしていて、一応松島を眺められるようになっています。
賢島と違って島々が入り組んでいない松島の風景は、広角レンズでないとうまく収めることができず、結局写真は撮りませんでした。
・・・日本三景なのに!(汗)
でも言いましたよ。
「松島や ああ松島や 松島や」
「松尾芭蕉が本当に言ったんじゃないんだよ」と得意げに語るダンナのカバンをふと見ると、ファスナーが全開。
おそろしや、ああおそろしや、おそろしやと返しましたとさ。
仙台・松島旅行【2】に続く