沖縄滞在【10】エイサーまつりでちむどんどん!
「うるま市のエイサーまつりがあるさ〜」
仕事中一緒にやっていたうちなーんちゅのMさんが、それは熱く語っていた。
沖縄の人はエイサーを見ると”チムドンドン”するらしいのだ。
これはMさんに限らず別のうちなーんちゅの女性も言っていた。とにかくエイサーは特別らしく、エイサーをやっている男はカッコよく見えるらしい。
エイサーをよく知らないわたしが「へぇ〜!」と適当に相槌を打っていると、
「うちに泊まってエイサー見たらいいさ〜」
とMさんが言った。
わぉ、それは楽しそうな予感・・・!
てな訳で。
エイサーまつりの当日、お泊まり道具を持って仕事帰りMさんを乗せ、うるま市へ向かった。
Mさん宅に近づいてきたとき、賑わっているぜんざい屋さんが車窓から見えた。
「あそこいつも混んでるんだよ」
じゃあ行ってみます?ってことで、家に着く前にぜんざいを食べる2人。
今回の滞在で3回目の氷ぜんざいだけど、どれも違ってどれも良い。
Mさん宅に到着し、自慢の屋上を見せてもらう。
金武湾港が一望できる素晴らしい屋上・・・!
しかも先日行った伊計島や比嘉浜島も見える!!
気になったのは、家の屋上にあった煙突のようなタンク。
Mさんによると、これは水が入っているとのこと。
沖縄は水不足になることが多いらしく・・・こんなに雨が降るのに。
しばらくしてMさんのお姉さんが帰宅し、お姉さんの車で運動場まで行き(どこのだかは連れていかれる身なのでよくわからない)そこからシャトルバスに乗ってエイサーまつりまで行く。
このシャトルバスがけっこう混んでいるのである。
沖縄県民は皆マイカー移動かと思いきや車を運転しない人もいるし、もちろん子供もいるのでバスは必要なんだな。
うるま市エイサーまつり会場に到着。
沖縄のお祭りって初めて!
屋台がやっぱり沖縄だー(感動)!
山羊汁気になるけど、Mさんの手料理が待っているらしいのでガマンガマン。
ちなみに沖縄県民は山羊汁を日常的に飲んでいるわけでもないし、滞在中訪れた美容室の美容師さんは味噌汁の中に入っているヘチマが嫌いと言っていた。
Mさんのお目当てはトリを務める団体らしいので、それが始まるまでビールで乾杯。
Mさんのお姉さんもMさんや他のうちなーんちゅ同様、エイサーはチムドンドンらしい。
チムドンドンとは「胸がドキドキ」みたいな言葉らしいのだが、エイサーまつりの太鼓の音で沖縄の人は皆チムがドンドン!するみたいなことを言っていた。
埼玉県民には正しく理解できないような、何か特別なものを感じた。
埼玉県民の間でこんなに熱中するような何かがあっただろうか・・・。
あの旗はとても重くて持っているだけでもすごいのだと、解説付きでエイサーを楽しむ。
お目当ての団体、屋慶名青年会の登場〜。
沖縄出身のバンドHYの名前の由来である「東(H)屋慶名(Y)」の屋慶名らしい。
踊りや音や全てが他の団体を圧倒するような迫力で、トリになった意味がわたしでもよくわかる。まるでデジカメからデジタル一眼に買い換えた時の感動に似てる。
しかしこれまた”好み”も様々なようで、それぞれの団体に良さがあるという。
2人はカッコいいカッコいい言いながら見ていたけど、わたし的には「ちょっと怖い」も入ったカッコいいという方が近いかもしれない。
「カッコいい」理由の一つとして、この団体は背が高い人が多いというのもあるらしい。確かに沖縄の人は背が低いので珍しいような気がする。
Mさん宅へ帰り、3人で白ワインで乾杯する。
手料理の中にはMさん特製の”しりしり”もあった。
本来はスライサーで細く切ったにんじんを炒り卵で炒めるものらしいのだが、スライサーを使わずも”しりしり”すれば”しりしり”で良いらしい。
この夜は沖縄のことから女性の生きづらさまで3人で語り尽くした。
なかなかお開きにならないので「Mさん、眠くないんですか!?」と締めくくったのが午前2時。沖縄の人はなかなか眠らない。
そして朝も起きない(笑)