susieの旅ブログ

埼玉在住都内に勤める40代主婦の旅と本の記録。

晴読雨読、「女ぎらい-ニッポンのミソジニー」他。

こんにちは。ハードカバーってのが好きじゃないsusieでございます。
久々に今回は最近読んだ書籍をご紹介。数は少ないけど内容が濃い物が多いです。





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女ぎらい ニッポンのミソジニー   上野千鶴子

男の「女ぎらい」と女の「生きづらさ」を解剖する!
わたしの中の〈女〉が嫌い?  女好きの男は、実は女ぎらい?
ミソジニー。男にとっては「女性嫌悪」、女にとっては「自己嫌悪」。――「皇室」から「婚活」「負け犬」「DV」「モテ」「少年愛」「自傷」「援交」「東電OL」「秋葉原事件」まで…。上野千鶴子が、男社会の宿痾を衝く。

前から薄々思っていたんですが、自分が男目線で女を見ているような気がしてならなくて(レズビアンではないですが)、Yahoo知恵袋なんかで同じように思っている人を探していたら「ミソジニー」という言葉を見つけ、ネットで買ってみた一冊です。結果として、読んでみてとても良かったです。自分の中身が男か女かというのはもはや問題ではなくなりました。前回の書籍レビューでも「女子の人間関係」という本を扱いましたが、人間関係というのはその国の概念と性別で決まるということがよくわかります。読んだ後の人生が変わるといったら大げさかもしれませんが、確実に物事の見方が変わりました。
この本が世に出されてから6年が経っている今、日本の男女平等が進んでいくにつれて男女関係がどのように変わっていくのか気になるところですが、やはり女は出産という仕事がある以上ある程度の劣等感は無視できないものなのではと思ってしまうのですが。
女性蔑視傾向のある男性や人間関係に悩む女性に特に読んでもらいたい一冊です。





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『母がしんどい』の田房永子が今まで誰にも言えなかった深刻な悩み――それは“キレる"こと。
あなたも家族や彼氏にこんなことしてませんか?

・頭に血がのぼってヒステリーをおこす
・後先考えずに物を投げたり、破壊したりしてしまう
・泣き叫んでわめき散らしてしまう
・つかみかかったり、ビンタや肩パンチをしてしまう
・思わず子供を叩いてしまう
・イライラして暴言を吐いてしまう
・怒りが抑えきれず、裸足で外に飛び出したことがある

理性を取り戻したあとに毎回、自己嫌悪。
私って、本当にダメな人間なんだ…。
いいえ、違うんです。
あなたは傷つきすぎているから、キレてしまうのです。
キレることに苦しんでいた私が、穏やか生活を手に入れるまで――。


何でこの本を知ったのか忘れましたが、見つけた時「やっと!」との思いがこみ上げたのはわたしだけではないらしいです。しかし昔のわたしにソックリな著者につい爆笑してしまいました。被害者だった(笑)ダンナにも読ませてみましたが、どこが笑うツボだったのかわからないと言われました。暴力を振らない人にはわからないツボなのでしょうが、わかる人にはわかるし、よくぞ笑いに変えてくれました!と感謝感謝です。最後はグッとくる場面もあり(わたしは泣きました)、夫に手を出してしまう妻が読んだら大絶賛だと思います。一応言っておきますが、わたしはもうダンナには手を出していませんよ(^_^;)昔の話です。






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学校でよい評価を得られる子どもと社会で大成する人の共通点は、自分の「認知特性」を理解し、最大限に活用していることです。自分を知り、認め、選択し、適応させる人こそが、「頭がいい人」なのです。認知特性とは、目や耳などの感覚器から入った情報を理解・整理・記憶・表現する「方法」で、六つのタイプに分かれます。社会では、アイデアを生み出す創造性、整理整頓できる逐行機能、仲間から好かれる社会性、仕事の締め切りを守る時間感覚などさまざまな能力が求められますが、それらは認知特性を意識することで伸びるのです。自分の得意な表現方法とは?違うタイプの人とうまくつき合うには?など、簡単なテストを通して解説しましょう。

この本を読むと、いかに学校の成績というのが偏った評価だということがわかります。わたしは成績が特別良くも悪くもなかったので特に困ったことはなかったのですが、これを読んでホッとする人は結構いるんじゃないかと思います。ちなみにうちのダンナはあまり成績が良くなかったみたいですが(九九も苦手)、普通に話している限りでは全くそのような感じは受けず、むしろ記憶力がとんでもなく良くていつも驚かされています。そういう人たちが自信喪失することなく自分の能力を伸ばせる世の中になったら良いと、心から思います。






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父親の作った借金を返すため、内緒でホステスのバイトをする千和は、22年間ほぼ彼氏ゼロ。そんな彼女が、突然結婚することに――ってなんで!?こんなのアリ!?なウエディングストーリー

ネットの限定無料コミックとして何気なく読んでいたらけっこう面白くて、古本屋でとりあえずあるだけ買った女性漫画です。今インターネットでドラマ化されているみたいなので人気はあるのでしょう。内容としてはベタといえばベタなのですが、前述した「ミソジニー」を念頭に置いて読み進めると倍楽しめます(笑)。そこで思ったのが、女性向けの恋愛漫画にありがちな展開というのは、必ず男性が女性を「人間として認める」シーンがあり、そこに気付いた女性が男性を認めて初めて両思いになるのだと思いました。「わたしは男の奴隷じゃない!」という前提で進められていく気がします。逆を言えば、男性向け恋愛漫画(ってあまりないので、男性向けAVで考えるとして)だと、女を人間として認めるという面倒なエピソード抜きでいきなりヤッて(両思い?)しまいますよね。そうやって考えながら読むと、この本はまさに女性のツボを得ている本です。
てか古本だと3巻と6巻以降がないんですけど。続きがわからん。






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看護学科の高校3年生の×華は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作。

沖田×華の漫画が面白くてネットで読みあさっていたら見つけた一冊。CMで紹介もされていたので知っている人もいるかもしれません。画力のなさに反比例するようにリアルです。壮絶なシーンを見せながらも押しつけがましさはなく、いろんなことを考えさせられる素晴らしい漫画です。決して温かい涙ばかりじゃないけれど、出すべき涙を流させてくれます。多くの人に読んでもらいたい本です。






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妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。実は光正には、ある特殊な能力が! それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブ・コメディ!

ギャグ漫画を探していた時に買った漫画。現在映画でも上映されているようで。見てはいないですけど漫画の方が面白いと思う…というか、漫画ならではの面白さなんじゃないかって思います。悪役がいなくてほんわかしているストーリーですが、たまにものすごくツボに入るときがあるので要注意です(笑)。





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帝愛グループの会長・兵藤和尊によって、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を命じられた幹部・利根川幸雄!! 早速、黒服たちを招集し企画会議を開く利根川だったが、次第に会議室に暗雲が立ち込み始め・・・・!? 会長と黒服の間を右往左往する利根川幸雄、魂の中間管理録っ!!!

文通友達である(大ファンの)ギャグ漫画家が薦めてくれた一冊。カイジは映画で観たことあるからスピンオフでも理解できるけれど、絵的に買う勇気がなくて薦められてもなかなか手に取れなかったのですが、早く読めば良かった。凄く笑えます。電車内で何度も噴き出してしまいました。久々に面白い本見つけたなって感じです。今となってはこんな絵柄も愛おしい(笑)。3巻早く出てほしいです。








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