宮崎・鹿児島旅行【6】忘れの里雅叙苑の食事
お酒は半強制的にチェックイン時に決めるシステムになっており、ダンナには「海童スパークリング スイート」というリキュール、わたしには鹿児島で唯一の日本酒「薩州政宗」が用意される。
竹で出来た器に竹で出来た箸、葉っぱでできたコースターなど自然がいっぱい。
日本酒の感想は置いといて、初めて飲んだ炭酸ガス入り焼酎は果糖が入っていて飲みやすい。
地鶏の刺身。これを甘い醤油につけていただく。
うんまい♡
さつまいもデンプンに熱湯を入れかき混ぜて作るという透明の団子(だご)の入った「かごんま鍋」は、鹿児島全土ではなくこの辺りだけでしか食べられていない郷土料理らしい。
甘くてとても美味しい。
日本酒よりも焼酎が合うので、「丹田」という焼酎を追加注文。
アレルギーに対応した米粉の天ぷら。ありがたいし美味しい。
誕生日祝いということで、スタッフお手製の野菜ブーケをいただく。
こんなの初めて。ありがたい。
勘の良い方はお気づきだろうが、わたしのテンションは珍しく高くなかった。
食前に食べたういろうで全くお腹が空いていなかったからというものがあるが、それを差し置いて言いたいことがある。
鹿児島料理・・・全体的に甘すぎる。
甘すぎて食後にポテトチップスをこれでもかってくらい頬張りたい有様だ。
これは日本酒なんて合うはずがない。
よって焼酎は美味く感じたが、甘すぎて満腹中枢が余計悲鳴をあげた。
うっぷ・・・。
食後は囲炉裏で焼酎が飲めるとのことで向かうと、中国人夫婦が先に焼酎を堪能していた。
カメラを灯火に向けていると「professional」と言われたので「いやいや」と恐縮する。
ふとあることを思い出した。
以前ダンナが職場の外国人に「さすがですね」とゴマ擦ろうとして英語を調べたら、外国ではゴマを擦るという概念がないらしく、適当な言葉が見つからなかったらしい。
外国ではダンナの唯一の武器が通用しないということだが、わたしの得意技「恐縮」も果たして中国人に通じるのだろうか。
部屋に戻ると炬燵が隅に追いやられ、布団が敷かれていた。
ダンナの方(どっちでもいいんだろーけど)の布団の中に湯たんぽが入っていた。
炬燵に床暖に湯たんぽ・・・寒くないようにという配慮だとは思うが、言っとくけど全く寒くない。
満腹が苦しすぎて、21時に就寝。
目が覚めたらまだ2時半だったので、二度寝を試みる。
7時、鶏がうるさすぎて目が覚める。
子供の頃持っていた鶏の目覚まし時計が蘇る。
「ポンッ(孵化)ピヨピヨピヨピヨ(ひよこ)こーっこーっコーケコッコー!!!」
という鶏の成長をエンドレスで表したシチズン製のめちゃくちゃうるさい目覚まし時計・・・リアルで再び聞くことになるとは。
部屋の露天風呂に入る。
ゆでダコゴロンベッドでくつろいでいると、「向こうに誰かいる」と言ってピースをしだすダンナ。石原荘から誰かがこちらに向けて写真を撮っていたらしい。こわ。
「ズームにしたらピースしてたの気づくかな」と言いながらニヤニヤしているよちよち幼児。
「お誕生日おめでとー」とダンナに言われ、あ、そうだと思いケータイを見る。
誰かからバースデーメールでも来てるかと思ったけど、圏外だった。
朝食会場へ向かう。
朝食はお好きな魚と卵料理が選べるシステムで、卵アレルギーのわたしは卵料理の部分が何かに代用されることなくゴッソリなくなった。がーん。
魚はオススメを訊き、鹿児島名物のきびなごにしてもらう。
昨夜から気になっていたのだが、席順で客室のレベルが分かるようになっているっぽい。
わたしたちの部屋も一応「露天風呂付き」レベルなのだが、席からして下っ端だと思われる。
旅先の朝食は不思議と食欲出るものだが、前夜の満腹を未だ引きずっている。
一応完食。ご馳走様でした。
おまえかー、朝からうるさかったのは。
ところで鶏はなぜ鳴くのだろう?
うちの猫はご飯食べたさに喚くが、鶏も同じなのだろうか。
食後にウロウロしていたら気づいてしまった・・・
客室の露天風呂の全容、ある場所から丸見え。
スタッフの気遣いで、2ショットを何枚か撮ってもらう。
バス停(すぐ近く)まで車で送ってもらい、入り口で再び写真を撮ってもらう。
1泊・・・あっという間だった。
なんだろう。良い宿だったけど、風呂入って出てまた入って出て、ご飯食べて風呂入って出てすぐ寝て(しかも10時間寝て)起きて風呂入って。
食事の説明もあまりなくスタッフとの関わりが最小限だったからか、料金の割にサービスを受けた感じがない。あとやっぱり卵料理の代わりがなかったのが悔やまれる。
安ければ何も言わないが、結構な料金なので黙ってはいられない。
うーん・・・シーガイア良かったなぁ。